本件は、刑事事件で、インターネット・オークション詐欺で逮捕、起訴された事例です。
本件では、多数の余罪の存在が疑われていました。
そこで、弁護人は、起訴された約10件を地道に被害弁償、示談し、情状証人や雇用先の確保に努めました。
その結果、執行猶予判決が出た事例です。
本件のように、刑事事件では、侵害された法益(たとえば、詐欺なら、財産権)に対して、どれだけ回復を図るかという点や、今後、二度と過ちを犯さないために、どういう環境を整えるかということが重要になってきます。
犯罪は、決して行ってはならないことは、当然ですが、仮に犯罪が発生した場合、被害の回復、将来の更正を、心から行わなければなりませんし、裁判官も、口だけの謝罪や更正の誓いは、おそらく見抜かれていると思います。